リフォーム

フルリフォームか建売購入、どちらを選ぶべき?比較して紹介!

以前の記事で「フルリフォーム」4つの種類とそれぞれの特徴を掲載し、フルリフォームで実現できることを紹介いたしました。

実際にフルリフォームを検討する時には、他の方法と比較して具体的にどんなメリット・メリットがあるのか気になりますよね。

今回は「フルリフォーム」と新築戸建ての「建売購入」を比較して紹介していきます。

メリット・デメリットを理解した上で、ご自分の目的あった住み替えを方法を選びましょう!

目次

建売購入のポイント
建売購入と比較した”フルリフォームのメリット”
建売購入と比較した”フルリフォームのデメリット”

建売購入のポイント

完成した住宅を実際に確認してから購入できる

間取り図やイメージ写真などだけでは、生活のイメージを膨らませることに限界があります。

建売なら完成した状態で販売されているので、実際に物件を確認した上で購入できます。

完成した住まいを確認することができるので、生活のイメージを膨らませることができ、「想像と違った」など、購入後のミスマッチを防ぐことができます。

内覧の様子
建物内部を見学することができます

新築である

建売住宅のイメージ

建売の場合、まだ誰も住んでいない新築に住むことができます。

「いつか新築の家を持ちたい!」そんな夢を叶えることができ、満足感を得ることができます。

中古住宅のフルリフォームは内外装を新築同様に新しくすることはできますが、人が住んでいた「中古住宅」であることに変わりはありません。

入居までの期間が短い

建売は既に完成した住宅を購入するので、入居までの期間が短いのも特徴の一つです。

契約やローンを組む際の審査などは最低限の諸手続きは必要となるものの、それさえ済ませば比較的短期間で入居ができます。

早ければ約1~2ヶ月ほどで入居できますので、仕事や子供の学校関係で急いでいる方におすすめです。

入居までの期間が短い
短期間で入居可能

金額が決まっていてすぐに購入できる

金額が決まっている
建売は金額にブレが少ない

建売は売り出しの金額が決まっており、すぐに購入することができます。

住宅・土地の両方が合算された金額が示されているので、自分の予算と合うかすぐに確認できます。

条件が合えばすぐに購入できますので、スピード感を持って進めたい場合におすすめです。

※物件によっては、アンテナ工事や光回線の工事などに別途費用がかかる場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。

手間が少ない

各ハウスメーカーが設計した完成住宅を購入するので、細かいことを自分で考える手間がありません。

住宅を建てる場合、間取り・内装・外装・水回りの位置・各種設備など様々な要素を決める必要があります。
自分でこれらを考えるとなると、相当な知識・時間・手間が必要となりますが、建売ならこれらの手間は一切かかりませんので、時間をかけられない方や手間を減らしたい方にはおすすめです。

建売購入と比較した”フルリフォームのメリット”

費用を抑えることができる

フルリフォームは建売の購入と比べて費用を抑えることができます。

建売の場合は0から住宅を作り上げており、土地+住宅を新規で購入するので費用が大きくなりがちです。

一方フルリフォームはもとになる家と土地はあります。また予算に合わせてリフォーム内容を自分で決めることができます。そのため大幅に費用を抑えることもできます。

希望の住まいを作ることができる

既存住宅のフルリフォームは想像以上に出来る範囲が広く、住まう方の要望を反映することで、生活に合わせた住まいを作ることができます。

ライフステージが大きく変化する時期毎に新築を購入するのはあまり現実的ではありませんし、その都度希望の間取りや条件を満たす物件に出会えるとも限りません。

フルリフォームなら、家族が増えたり子供が自立したりなど、生活が大きく変わるタイミングで、ニーズに合わせたより暮らしやすい家にしていくことが可能です。

今回は実例として間取り変更を行い、新たなライフスタイルに合う住まいを作り出した例をご紹介します。

例)間取りの変更

以前は快適だった住まいも、子供もが増えたり成長したりする中で、次第に不便が増えてきます。

子供が成長してきたことでダイニングに集まってゆっくりすることができなくなっていました。

そこでキッチンと和室を繋げて広いリビングを作り出すフルリフォームを実施。
開放感のある広いリビングが完成し、家族団らんをかなえる空間が生まれました。

このように、フルリフォームならライフスタイルの変化ニーズの変化に対応することができます。

リフォーム前
フルリフォーム後
リフォーム後

建物の良さを活かして新しくできる

フルリフォームをしていると、しばしば「思い出に残っている箇所や建物の良さを残したい」といった要望をいただくことがあります。

もちろん、フルリフォームならそのご要望をかなえることが可能です。

例えば、建物の特徴であったタイル壁を残して、新たな住まいへ生まれ変わらせた物件の事例を見てみましょう。

例)趣のあるタイル壁の良さを残しつつ、きれいに新しく

玄関を入って左手に見える趣のあるタイル壁、その良さを活かしたフルリフォームを実施しました。

単にそのまま残すのではなく、古さを取り除き、全体と調和した雰囲気に。

白を基調とした玄関にすることで、タイル壁が引き立ち、美しいアクセントのある玄関へと生まれ変わりました。

既存を生かすフルリフォーム
玄関タイルを活かしたフルリフォーム

居住環境が変わらず安心

居住環境
居住環境が変わらない安心感

既存住宅のフルリフォームなら、住み慣れた場所に住み続けることができるので、居住環境が変わらず安心です。

建売を購入する場合は転居が伴います。お子さんがいる場合は学区が変わる可能性もあり、転校のリスクも考えられます。お子さんのことを思えば、転校などせずに同じ場所に住み続けたいですよね。 

安心して同じ場所で生活を送り続けたい場合には、フルリフォームは非常におすすめです。

新築と変わらない新しさ

フルリフォームを行えば、新築同様の新しい住まいになります。

内外装フルリフォームを行った場合、住宅の外装・内装・各種設備など目に付く箇所が一新します。
リフォーム内容によっては一見新築と変わらない新しさを感じる住まいにすることもできます。

以下の例では昭和38年築の木造戸建てを内外装フルリフォームを行いました!
一見すると築古の建物とは思えない、新築同様の綺麗な住まいとなりました。

フルリフォーム前の築58年の住宅
リフォーム前
フルリフォーム後の築58年の住宅
リフォーム後

建売購入と比較した”フルリフォームのデメリット”

旧耐震基準の可能性も

建物の耐震基準は現在の「新耐震基準」1981年5月31日以前の「旧耐震基準」の2つがあります。

耐震基準は、以下に示すように建物がどの程度の地震に耐えることができるかの基準になっています。

耐震基準の違い
耐震基準旧耐震基準新耐震基準
中程度地震(震度5程度)倒壊しない軽度なひび割れにとどめる
大規模地震(震度6~7程度)規定なし倒壊しない

ただし、旧耐震基準の戸建てであっても、フルリフォームでしっかりと耐震補強を行えば新耐震基準を満たすことができます。

ローンの条件が悪い

リフォームローンは住宅ローンと比べて、全体的に条件が劣ります。
具体的には、金利が高い借入金額が低い返済期間が短いなどがあげられます。

住まいに関することは金額も高額になる場合が多く、ローンを検討している際は借入限度額や金利を含めた合計の支払い金額をローン契約前に確認しましょう。

住宅ローンとリフォームリフォームの比較
ローン種類金利 ※変動金利借入可能額返済期間審査期間
住宅ローン年0.415%500万~1億円1年~35年1ヶ月半
リフォームローン年2.475%~4.475%10万~1000万円1年~10年2週間

参考:住信SBIネット銀行 リフォームローン住宅ローン
※金利は変動いたしますので、最新情報は上記のページにてご確認ください。

工期が長い

既存住宅をフルリフォームする場合は大規模な工事が必要となります。
内容によって工期は異なりますが、スケルトンリフォームを行った場合は1ヶ月以上の工期がかかります。

仮住まいへの住み替えが必要

フルリフォームは大規模な工事が必要となり、居住したまま行うことができません。
一時的に仮住まいへの住み替えが必要となります。

そのため賃貸アパートやマンションなど仮住まいを自ら探す必要があり、仮住まいを契約する諸費用家賃引っ越し費用などが追加で発生します。

※フルリフォームの内容になり、住み替えが必要ない場合もあります。