カビ

木造築古でも安心安全な住まいを!カビ被害のリスクと効果的な対応・予防方法をご紹介!

木造戸建ての雨漏り

目次

1.はじめに
  木造戸建ては、カビが発生しやすいのか?
  発生したカビを放置したらどうなるか?
2.注意が必要なカビの発生箇所
3.カビの早期発見方法について
4.カビを発見した時の対応方法について
5.カビの発生を予防するリフォームについて
6.まとめ

1.はじめに

木造戸建ては、カビが発生しやすいのか?

築古の木造戸建てはカビが発生しやすいと言えます。

まず、経年劣化により建物の防水性や気密性が低下し、雨水や湿気が侵入しやすくなります。老朽化した木材や接合部の劣化も湿気の侵入経路を作ります。さらに、断熱性能の低下や換気不足も湿度の上昇を招きます。結果として、建物内部の湿度が高まり、カビの繁殖に適した環境が整います。

また、築古の木造戸建ては、適切な定期点検が行われていない場合も多くあります。その結果、カビの早期発見や適切な対応が遅れ、問題が悪化する可能性が高まります。

発生したカビを放置したらどうなるか?

築古の木造戸建てに発生したカビは、木材や建材の劣化や腐食を引き起こすことがあります。発生したカビを放置すると、繁殖が進み、範囲が広がり、最悪の場合、躯体に影響を与える可能性も有ります。

ですのでカビが発生したら、そのまま放置せず、早期対応を行いましょう。

広がった雨染み

2.注意が必要なカビの発生箇所

木造戸建てにおいて、注意が必要なカビの発生箇所をご紹介します。

柱や梁

木造戸建てでは、柱や梁が主要な構造材料です。

主要構造部に、カビが発生すると木材の腐食や劣化が進み、柱や梁が弱くなる可能性があります。

柱や梁

基礎

構造

基礎部分もカビの発生箇所となります。

地下水や地盤からの湿気が基礎に侵入し、カビが繁殖すると、基礎の強度が低下する可能性があります。

壁面

壁面もカビの発生しやすい箇所です。

特に外壁や湿気の多い場所では、カビが繁殖しやすくなります。壁面のカビによって木材の劣化や腐食が進むと、壁の強度が低下する可能性があります。

外壁

上記で紹介した箇所においてカビが発生した場合は、特に注意が必要です。
適切な湿度管理や通気対策、定期的な点検・メンテナンスを行うことをお勧めします。
また、カビ発生が疑われる場合は専門家に相談し、適切な対処方法を取ることが重要です。

3.カビの早期発見方法について

目視での点検

定期的に建物の内部や外部を目視で確認し、カビの兆候を探します。柱や梁、基礎部分に、カビの特徴的な黒い斑点や変色、べたつき、異臭などが見られる場合、カビの可能性があります。

カビの臭いで発生を察知する

カビは特有の臭いを放ちます。特に密閉された空間や湿度の高い場所等、建物内部や特定の部位に異臭が漂っている場合は、カビが発生している可能性があります。

湿度の確認

湿度計を使って室内の湿度を定期的に測定します。湿度が異常に高い場合はカビの発生リスクが高まっている可能性があります。

色や外観の変化に注意する

表面に変色などが見られる場合も注意が必要です。カビによって木材やコンクリートが劣化し、表面の色が変化することがあります。

毎日当たり前に過ごしているとなかなか気づけませんが、少し意識して注意を向けるだけでも、早期発見に繋がります。早い段階で対策を講じることで、耐震性に悪影響を及ぼすリスクを低減することができます。

4.カビを発見した時の対応方法について

カビを発見した際には、速やかに対応することをお勧めします。主な対応方法についてご紹介します。

カビの除去

目に見えるカビであれば、まずは専用のカビ取り剤を使用し、すぐにカビを除去しましょう。

塩素系などの商品もありますので、カビが発生している箇所の材質に使用して大丈夫か注意事項をよく読み、充分に換気をした上で、使用しましょう。

カビ

構造材の検査

柱

柱や梁などの構造材にカビが発生してしまった場合は、検査をした方が良い場合もあります。

構造材が劣化し、強度や安定性が低下している場合は、適切な補強(補修や交換)を行いましょう。

専門家へ相談

カビが発生した場合、簡単に除去できなかったり、構造材などへの浸潤が見られる場合には建築士やリフォーム会社などへの相談を検討しましょう。
建物の状況に応じて、適切な対応策を提案してくれます。

相談する

5.カビの発生を予防するリフォームについて

カビが発生する前に、リフォームで予防することもできますので、ご紹介します。

建物の断熱性向上

適切な断熱材の使用や断熱性の改善により、結露の発生や湿気の侵入を抑制します。湿度のコントロールがしやすくなり、カビの発生リスクを減らすことができます。

換気設備の改善

適切な換気設備(換気扇や給排気口)の設置や改修を行います。十分な換気が確保されることで、湿気を逃がしカビの発生を防止します。

漏水箇所の修理

屋根や外壁、窓などの漏水箇所を修理しましょう。漏水を放置すると湿度が上昇し、カビの繁殖を促す原因になりますので、早めの修理が重要です。

床下の除湿対策

地盤からの湿気が床下に侵入し、カビが発生します。床下に除湿シートを引き、更に調湿作用のある材料を敷設することで、除湿しカビの発生を防ぐことができます。

リフォームは建築士やリフォーム業者に相談することをおすすめします。建物の状況に合わせて適切なリフォーム計画を立て、カビの予防に取り組むことが重要です。

6.まとめ

築古の木造戸建てにおいて、カビは放置すると最悪の場合、躯体に影響を与える可能性があります。

そのため、早期発見と適切な対応が重要です。早期発見には、目視確認や嗅覚を使ったチェックが有効で、柱や梁、基礎部分の変化にも注意しましょう。カビが見つかった場合は、早急な対応が求められます。カビの処理や予防対策の強化も重要です。

定期的な点検やメンテナンスを行い、カビの発生を防止し、木造築古でも安全な住まいを保ち、安心してご家族で過ごしましょう!

住まいについて、お困りごとはございませんか?

弊社は、リフォームを通じて、お客様に快適な生活を提供しております。
リフォーム見積もりからご相談まで、住まいの困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい!
リフォームについて、お問い合わせはこちら