目次
1.はじめに 購入した中古戸建てにシロアリ被害が発生したら?
2.シロアリ被害にいち早く気付くためのポイント
木材部分の損傷
床の歪みや壁のふくらみ
シロアリの通り道「蟻道」の発見
羽が生えた飛翔したシロアリの発見
3.シロアリ被害が発覚!最初にやるべきことは?
「契約不適合責任」の確認
専門業者への駆除の依頼
4.シロアリ被害の回復と予防の方法
建物の修繕について
防蟻処理の実施
5.シロアリ被害を防ぐ!中古戸建て購入前のチェックポイント
シロアリ発生リスクの高い中古戸建ての特徴
シロアリの確認と予防が行われているか
6.契約時に確認!シロアリ被害に備える重要なポイント
「契約不適合責任」の詳細
シロアリ損害担保特約の存在
7.まとめ
1.はじめに 購入した中古戸建てにシロアリ被害が発生したら?
中古戸建てを購入し、住み始めてしばらくすると、シロアリ被害が発覚。。。
せっかく念願のマイホームを手に入れても、シロアリ被害が発生してしまったら、その後の暮らしに不安を感じますよね。
実際に被害に遭ってしまったら、何から手を付けたらよいのか、分からない方もたくさんいらっしゃると思います。この記事では、シロアリ被害を受けた際の対応方法をご紹介していきます。
2.シロアリ被害にいち早く気付くためのポイント
シロアリ被害といえば、柱がシロアリに食われているなどの分かりやすい被害を想像する人が多いのではないでしょうか?
しかし、シロアリ被害の初期症状は見た目ではわかりにくいことがほとんどです。被害が大きくなる前にシロアリ被害に気付けば、被害を抑えることが出来ます。目に見えにくいシロアリ被害の早期発見方法を、以下ご紹介します。
木材部分の損傷
シロアリは木材を主食としており、木材部分を食べて損傷させます。住宅の木材部分に、小さな穴や、表面が剥がれている等が見受けられる場合は、シロアリ被害を受けている場合があります。また、木を叩いた時の音が軽く、空洞的である場合も、シロアリによる損傷の可能性が高まります
床の歪みや壁のふくらみ
床に歪みがみられたり、きしむ感じがしたり、壁に膨らみを感じたら、シロアリ被害を疑いましょう。床や壁は目につく箇所なので、日頃から気にかけておきましょう。
シロアリの通り道「蟻道」の発見
シロアリは、移動する際に「蟻道」と呼ばれる道を作ります。蟻道を発見したら、シロアリが発生している証拠です。木材や壁、床などの隙間に作られることが多く、泥とシロアリの排泄物で形成され、目で確認することが可能です。
羽が生えたシロアリ
羽を持つシロアリは、新しい巣を作るために飛んで移動します。特に春には窓やドアの周りでよく見かけるので注意深く観察してみましょう。
3.シロアリ被害発覚後の対処方法
シロアリ被害を受けたら、「まずは修繕」と思いますよね。ですが修繕以外にもすべきことがありますので、以下にてご紹介していきます。
「契約不適合責任」の確認
中古住宅の場合、購入時に交わした契約書に「契約不適合責任」について、記載されているか確認しましょう。「契約不適合責任」とは、売買契約時に物件に存在する瑕疵(欠陥)について、販売者が買主に対して負う責任のことを表します。
シロアリ被害が、契約不適合責任による瑕疵や条件に該当すれば、販売業者は責任を負う義務があります。なので、契約書の契約不適合責任に関する記載や、それに基づく販売者の責任、買主の権利、契約不適合責任の範囲を確認することが大事です。
専門業者への駆除の依頼
シロアリを駆除するために、まずは専門業者へ駆除を依頼しましょう。シロアリは、おびただしい数発生しますので、個人での駆除は困難です。また専門知識と技術も必要なので、専門業者へ依頼しましょう。
専門業者を選ぶ際は、複数の業者から見積もりをとることをお勧めします。複数の業者の見積内容(金額・内容)を比較することで、適切な価格と内容を知ることができ、不安につけ込んで高額を要求するような悪徳業者から身を守ることにも繋がります。
4.シロアリ被害を受けた建物の修繕と予防法
シロアリの被害を受けた木造戸建ては、被害が大きい場合は建物の耐震性能に影響を与える場合があります。その際は安心な生活を送るために、速やかに修繕を行いましょう。
建物の修繕について
建物の柱や棟に被害があると、耐震性が低下します。そのため、すぐに修理して耐震性能を補強する必要があります。被害状況によっては大がかりな工事となりますので、専門的な技術を持つ業者に依頼しましょう。
防蟻処理の実施
専門業者に依頼しての、特殊な薬を使った防蟻処理が効果的です。家の土台や木材に薬をまくことで、シロアリを駆除し、さらに木材の腐朽も防ぎます。施工会社によっては保証期間もあります。過去に防蟻工事を行った家でも、定期的に行うことで、予防効果を高めることができます。
5.シロアリ被害を未然に防ぐ!中古戸建て購入前のチェックポイント
木造の中古戸建ては、新築に比べて、シロアリ発生のリスクは高くなります。中古住宅を購入する際にシロアリ発生のリスクの低い住宅を選ぶにはどうしたら良いのでしょうか?ここでは中古戸建てを購入する際に、チェックすべきポイントを紹介していきます。
シロアリ発生リスクの高い中古戸建ての特徴
築年数
築年数が経過するにつれて建物の老朽化が進み、木材の乾燥や劣化も一般的に見られるようになります。これらの変化は、シロアリに対する建物の抵抗力を低下させ、シロアリが侵入しやすくなる可能性を高めます。
雨漏れ、水漏れが起きている
シロアリは湿度が高い場所を好む生態を持っており、特に雨漏れや湿った場所があると、そのリスクは一層増加します。こうした条件はシロアリにとって生息・繁殖に適した環境となり、被害の発生を招きやすくなります。
周囲に湿度の高い環境がある
先ほど紹介したように、シロアリは湿った場所を好むので、周囲に川や池などがある場合はシロアリが発生しやすくなります。またお庭に植物・落ち葉が多くあり、木材の廃材が放置されていると、シロアリの食物となり、シロアリが発生しやすくなります。
シロアリの確認と予防が行われているか
中古戸建ての購入を検討している場合は、シロアリの調査・防蟻工事が行われているかを確認しましょう。シロアリ調査が、行われていない物件を購入すると、購入時に既にシロアリ被害を受けている場合もございます。
シロアリの調査と防蟻工事が行われていれば、購入時にシロアリの発生がないことが保証されます。もちろん予防もされているため安心して住むことができます。とはいえ、防蟻工事も効果が永遠と効果が続くわけではないので、その後も定期的な予防対策が必要です。
弊社は、中古戸建ての販売をしておりますが、シロアリの調査を行い、被害があればシロアリの駆除、建物の修繕を実施。また防蟻工事を行い、予防した上で、5年の防蟻保証を付けて、お客様に引き渡しております。
6.契約時に確認!シロアリ被害に備える重要なポイント
「契約不適合責任」の詳細
「契約不適合責任」は、売主が物件が契約時に示した条件や品質に適合していない場合、修復する責任を負うというものです。特に、シロアリ被害が発生した際には、修復費用や被害により住まいを利用できない期間の損害を売主が補償する必要があるケースがあります。購入者は契約書でこの条項が明記されているか確認し、適用の範囲と条件、売主の責任と負担範囲について明確に把握する必要があります。
シロアリ損害担保特約の存在
「シロアリ損害担保特約」は中古戸建て購入の契約書に明示的に記載されることがあり、シロアリ被害が発生した場合にその修復費用を売主や不動産業者が負担する保証を提供します。この特約には、被害の範囲、修復方法、補償限度額など、具体的な条件や内容が明記されており、その条件に則って、保証を受けることができます。
7.まとめ
購入後の中古戸建てにシロアリ被害が発覚するケースは珍しくありません。シロアリ被害の初期症状は、木材の損傷、床や壁の歪み、蟻道の発見、羽アリの出現などがあります。被害にあってしまったらは、契約不適合責任を確認し、専門業者に駆除を依頼、建物の修繕とシロアリ予防も必要です。
中古戸建て購入前に、シロアリ発生リスクの高い特徴、例えば築年数の経過、高湿度や水漏れ、お庭の状態をチェックすることが大切です。また、シロアリの確認と予防が行われているかも重要なポイントです。
契約時には、「契約不適合責任」の詳細や、「シロアリ損害担保特約」の存在をしっかりと確認し、内容を理解することが、将来的なトラブルを防ぐカギとなります。これらのポイントを踏まえ、シロアリ被害に備え、安心して中古戸建てでの生活を楽しみましょう!
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