カビ

梅雨でも清潔な生活を!子供の健康に影響を与えるカビ被害と4つの対策方法

窓際のカビ

目次

1.はじめに
2.カビによる健康被害について
3.清潔な生活を送るための「カビ対策」をご紹介
  室内の湿度を管理する
 
換気を行う
  カビ対策グッズを使う
  カビ対策のリフォームを行う
4.まとめ

はじめに

梅雨の時期に多いカビ被害

梅雨時期には湿気が多くなり、室内や衣類、壁や床など様々な場所でカビが発生しやすくなります。

カビは、暖かく湿気のある環境が好きで、特に壁紙やカーテン、畳などの水分を含みやすい場所で繁殖します。また、空気の流れが悪い部屋や換気が十分でない場所でもカビが発生しやすくなります。

カビが発生すると、黒い斑点やカビ臭などが発生し、見た目が悪くなるだけでなく、アレルギーや呼吸器系の症状を引き起こすこともあります。さらに、カビが繁殖すると、家具や壁などに付着したカビの胞子が飛散し、健康に悪影響を及ぼすこともあるため、早めの対策が必要です。

カビ対策には、定期的な換気や湿度管理、清掃などが必要で、また、カビが発生した場合には、適切な処理が必要です。

子供に与える健康被害の深刻さ

子供にとって、カビによる健康被害は非常に深刻です。子供は免疫系が未発達なため、成人に比べて様々な健康被害を受けやすい傾向があります。カビによる健康被害も例外ではありません

カビにはアレルギーや喘息、免疫不全などの健康被害を引き起こす可能性があります。特に、子供の呼吸器は成人よりも小さいため、呼吸器系の疾患が引き起こされるリスクが高くなります。また、カビによって生成される揮発性の有機化合物も健康被害を引き起こす可能性があります。

子供が健康な成長をするためには、清潔な環境で生活することが非常に重要であり、カビ対策は欠かせません。

子供へのカビの被害

カビによる健康被害について

呼吸器系に与える影響

カビは、子供の呼吸器系に深刻な影響を与えることがあります。カビは微小な胞子を発生させ、これらの胞子を吸い込むと、アレルギー反応を引き起こしたり、喘息の発作などの症状が現れることがあります。また、長期間カビにさらされることで、慢性的な呼吸器疾患のリスクが高まることがあります。

アレルギー反応を引き起こす

カビには、アレルギー反応を引き起こす成分が含まれていることがあります。これは、カビが繁殖する過程で放出される微小な胞子が原因です。

カビによるアレルギー反応は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、咳、または皮膚のかゆみや発疹など、さまざまな症状を引き起こすことがあります。子供は、まだ免疫力が十分に発達していないため、カビのアレルギー反応に対して特に敏感です。

そのため、カビが多く繁殖する梅雨の時期には、子供がアレルギー反応を起こすリスクが高くなることがあります。

その他の健康被害

カビが子供に与える健康被害は、呼吸器系やアレルギー反応以外にも様々なものがあります。

例えば、皮膚にかぶれや湿疹を引き起こすことがあります。また、目や鼻の痒み、痛み、充血、涙目、くしゃみ、鼻汁などの症状を引き起こすこともあります。

これらの症状は、カビの胞子が子供の体内に入り込むことで起こります。カビの胞子は、室内に漂っているため、子供が吸い込んでしまうことがあります。特に、アレルギー体質の子供は、胞子による症状が出やすい傾向があります。

清潔な生活を送るための「カビ対策」をご紹介

室内の湿度を管理する

室内の湿度を管理することは、カビ対策の基本中の基本です。カビは湿度が高い環境で繁殖するため、まずは室内の湿度を低く保つことが基本です。湿度を管理するためには、以下の方法があります。

1.除湿器を使いましょう

除湿器を使うことで、室内の湿度を下げることができます。特に、梅雨時期や雨の多い地域では、湿度が高くなりやすいため、除湿器の活用がオススメです。

除湿器の設置

2.窓際に物を置かないようにしましょう

窓際に物を置くと、窓からの湿気の影響を直接受けるため、カビが繁殖しやすくなります。窓際に物を置く場合は、湿気を遮るシートやカーテンを使用するようにしましょう。

3.空気を循環させましょう

室内の空気を循環させることで、湿度を均等に保つことができます。エアコンや扇風機を使って、空気を循環させましょう。これらの方法を取り入れることで、室内の湿度を管理し、カビ対策を行うことができます。定期的にチェックし、湿度を管理することで、清潔で健康な室内環境を維持しましょう。

換気を行う

適切な換気は、カビ対策に効果的です。換気を行うことで、カビの発生を防ぎ、清潔な生活環境を維持することに繋がります。換気方法を3つ紹介します。

1.自然換気

窓や扉の開閉によって換気することを自然換気と言います。カーテンやブラインドも開けるようにすると一層効果的です。
ただし、外気温が高く湿度が高い場合や、花粉やPM2.5などの外部汚染物質が多い場合など、自然換気を控えた方がよい場合もあるため注意しましょう。

窓を開けて換気する

2.機械換気

機械換気

機械換気とは、エアコンの除湿モードや、空気清浄機、加湿器についている自動湿度調整機能を使用する換気のことです。これらを利用することで、湿度が高い日にも室内の湿度を調整し、カビ対策を行うことができます。

3.局所換気

換気は、湿度を下げるだけでなく、室内の空気をきれいにする効果もあります。カビ対策には欠かせない方法の一つなので、定期的に行うようにしましょう。

カビ対策グッズを使う

 カビ対策グッズを使って、カビ対策を行うこともできます。カビの繁殖を防ぐために、カビ用の殺菌剤やカビ専用のクリーナーなども販売されています。また、カビが発生しやすい場所に防カビシートや防カビ剤を貼ることも効果的です。ただし、グッズを使用する際には、使用方法や取り扱いに注意し、安全に使用するようにしましょう。

カビ対策のリフォームを行う 

結露を防いだり、湿気を逃がすためにリフォームするのも非常に有効です。
カビ対策になるいくつかのリフォーム例をご紹介します。

1.2重窓の設置

2重窓は内窓と外窓の間に空気層ができるため、断熱効果が高く、外気と室内の温度差を緩和し、効果的に結露を防ぐことができます。結露が発生すると、水滴が滴り落ちてカビの発生原因になりますが、2重窓は結露を緩和するとても有効な対策と言えます。

高い断熱効果があるのでカビ対策だけでなく、省エネ効果も期待できますし、補助金などが使える場合もあるので、経済面を含めて2重窓の取り付けを検討してみるとよいでしょう。

2重窓
弊社で施工した2重窓になります

2.調湿効果のある壁材の設置

調湿効果のある壁材

壁紙やクロスには、調湿効果を持った商品もあります。これらの壁材は、湿気を吸収し蓄え、必要な時に放湿する能力を持っています。

湿度が高い場合には湿気を吸収し、室内の湿度を下げ、乾燥している場合には湿気を放出して湿度を保ちます。これにより、湿度のコントロールが可能となり、カビの発生を抑制します。

3.換気扇の設置

換気扇は、部屋の湿気を外に排出することでカビの発生を防ぐために重要な役割を持っています。

既存の換気扇が劣化している場合は、交換することで効果的なカビ対策ができます。さらに、風呂場には防カビ機能が付いた換気扇を選択すれば、一層効果的にカビの発生を抑えることができます。

換気扇の設置

4.給気口・排気口の設置

給気口

給気口は新鮮な空気を室内に取り入れる役割を果たし、排気口は湿気や汚れた空気を外に排出する役割を担っています。

給気口は通常、窓や壁に設置されています。これにより、室内に新鮮な空気が供給され、換気効率が向上します。新鮮な空気の流れが確保されることで、湿度やカビの発生を抑えることができます。

排気口は風呂場やトイレ、キッチンなどの湿気の多い場所に設置されます。これにより、湿気や臭いを効果的に逃がし、室内の換気を促進します。湿気や臭いがこもらず、カビの発生を防ぐことができます。

まとめ

カビ被害は梅雨時期に特に多く、呼吸器系に与える影響はもちろんのこと、アレルギー反応を引き起こしたり、健康を損なうことがあります。そのため、カビ対策は非常に重要です。

カビ対策の基本は換気ですが、リフォームによる対策も有効です。例えば、二重窓やエコカラット、換気扇、給気口・排気口の設置などが挙げられます。これらの対策によって、湿気を抑え、カビの発生を防止することができます。

カビは深刻な健康被害をもたらすこともあり、特に子供の健康には十分な注意が必要です。カビ対策は一度行ったら終わりではありません。根本的な対策のあとにも定期的なメンテナンスを行い、常に清潔な環境を保つことが大切です。

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